「プログラミングを始めたいけれど、どの言語から学ぶべきかわからない…」そんな悩みや疑問に答えます!
この記事では経歴14年以上の現役プロが、初心者が学習するプログラミング言語の選びかたを分かりやすく解説します。
プログラミング言語は非常にたくさんの種類があり、目指すキャリアや興味のある分野によって最適な選択が変わります。
この記事を読むことで、あなたにぴったりのプログラミング言語を見つける手助けとなるはずです。これからの学習計画に迷っていても、この記事を通じて、プログラミング学習の最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
未経験者のための学習するプログラミング言語の選びかた
答え:目指す職業によって決まります
先に答えを言うと、プログラミング学習を始める際、最初に選ぶ言語は目指す職業によって決まります。
学習を始めるハードルの低さで言うと、初心者にはHTML/CSSやJavaScript、Pythonが気軽に始めることができるので、お試しで始めてみたい人にはおすすめです。
HTML/CSSはWebページをつくるための言語なので、一般的なプログラミング言語とは少し毛色が違います。何か動くプログラムをお試しでつくってみたい場合はJavaScriptやPythonを選ぶといいでしょう。
それでは、職業別に必要となるプログラミング言語について具体的に解説していきます。
職業別に必要となるプログラミング言語
職業別に必要となるプログラミング言語まとめ
時間がない人のために一覧に整理してまとめたものを先に置いておきます。
- フロントエンド開発:
- バックエンド開発:
- ソフトウェア開発:
- ソフトウェア開発(Web開発):
- (上記のソフトウェア開発に加えて以下が必要)
- HTML
- CSS
- Javascript
- SQL
- データサイエンスや機械学習:
- iOSアプリ開発:
- Androidアプリ開発:
これより先は、より具体的に解説していきます。
フロントエンド開発のためのプログラミング言語
フロントエンド開発は、ウェブページのユーザーインターフェース部分(見える部分)を担当します。
フロントエンド開発者にとって重要なプログラミング言語は、HTML、CSS、JavaScriptです。
HTMLはウェブページの基本的な構造をつくり、CSSでページのスタイルやレイアウトを調整します。家で例えると、HTMLで骨組みと無塗装の壁と屋根など、基本となる「家の形」をつくり、CSSで壁の色や窓の形などの「デザイン」を決めるイメージです。
JavaScriptはページに動的な機能を追加します。例えば、ユーザーが商品を選択したときに表示されるポップアップや、リアルタイムで更新されるコメントセクションなど、ウェブページのリッチな動きはJavaScriptによって実現されます。
バックエンド開発のためのプログラミング言語
バックエンド開発は、サーバー、アプリケーション、データベースを管理し、ウェブサイトやアプリケーションの「動く部分」を担当します。
バックエンド開発者に必要なプログラミング言語はPython、Ruby、Javaなどです。
Python、Ruby、Javaなどの言語はデータベース操作、サーバーとの通信、アプリケーションのビジネスロジックの処理に適しています。PythonやRubyはその柔軟性と拡張性で、特にバックエンド開発で人気があります。
オンラインショッピングサイトでのユーザーの注文情報の処理や、データベースから商品情報を取得して表示する機能などが、バックエンド開発の一例です。
ソフトウェア開発者のためのプログラミング言語
ソフトウェア開発者が学ぶべきプログラミング言語は、取り組むプロジェクトや特定の分野によって様々ですが、いくつかの代表的なものから選ぶといいでしょう。
ソフトウェア開発者にとって重要な言語は、Java、C++、Python、C#、のいずれかに加え、Webシステム開発ではHTML、CSS、JavaScript、SQLが欠かせません。
Javaは幅広いアプリケーション開発に対応し、特に企業向けソフトウェアに適しています。C++は高性能を求めるソフトウェアやゲーム開発に、Pythonはその柔軟性でAIやデータサイエンスに用いられます。C#は.NETフレームワークと密接に関連し、特にWindowsベースのアプリケーションに適しています。
Javaはオンラインバンキングシステムの構築、C#はデスクトップアプリケーション開発、Pythonは機械学習プロジェクトに使われます。C++は高度なゲームやシステムプログラミングに適しています。
Webシステム開発では、HTML、CSS、JavaScriptを組み合わせて画面を作り、サーバー側の処理はJavaやC#でつくり、SQLでデータベースを管理します。
初心者がソフトウェア開発を目指す場合は、まずは基本的なプログラミング概念を学び、興味のある分野に応じて特定の言語に絞って学習するのが良いでしょう。
データサイエンス/機械学習のためのプログラミング言語
データサイエンスや機械学習分野で活躍するためには、Python、R、SQLなど特定のプログラミング言語を学ぶことが必須となります。
データサイエンスと機械学習には、主にPython、R、SQLが使用されます。
Pythonはその多様なライブラリと簡潔な構文で、データ分析や機械学習に最適です。Rは統計分析やデータ可視化に強みを持ち、科学研究や高度な統計処理に用いられます。SQLはデータベースからのデータ抽出や操作に重要で、データ駆動型のプロジェクトには欠かせません。
PythonはTensorFlowやPyTorchなどの機械学習ライブラリを使って複雑なアルゴリズムを構築し、Rは研究データの分析やグラフ作成に利用されます。また、データベースを管理する際にはSQLが活用されます。
データサイエンスや機械学習を目指す初心者にとっては、Pythonから学び始めることをおすすめします。Pythonはインターネット上に豊富な情報と初心者に優しいコミュニティがあるためです。
iOS開発者のためのプログラミング言語
iOS開発者にとって、SwiftやObjective-Cのプログラミング言語の習得が必要です。
iOSアプリケーション開発には、主にSwiftやObjective-Cが用いられます。
SwiftはAppleによって開発された比較的新しい言語で、iOSアプリの開発に最適化されています。その読みやすく書きやすい構文は初心者にも親しみやすく、効率的なコーディングを可能にします。Objective-Cはより伝統的なiOS開発言語で、既存の多くのアプリやライブラリがこの言語で書かれています。
Swiftを用いて、タッチ操作やジェスチャーに対応したモバイルゲームやユーティリティアプリを開発するのが一般的です。Objective-Cは、既存のコードベースや複雑なシステムに組み込まれるアプリ開発に使用されています。
iOS開発を始めるには、Swiftの基本を学ぶことからスタートすると良いでしょう。Appleが提供する教育リソースやオンラインチュートリアルを利用し、基本的なアプリ構造やiOSのフレームワークに慣れておくことが重要です。
Xcodeという統合開発環境(IDE)の使い方を学ぶことも、iOS開発には欠かせません。初心者でも、小さなプロジェクトから始めて徐々にスキルを伸ばすことが可能です。
Android開発者のためのプログラミング言語
Androidアプリ開発においては、主にKotlinとJavaのプログラミング言語の習得が重要となります。
Androidアプリケーション開発には、主にKotlinとJavaが使用されます。
Kotlinは最近になってAndroid開発の主要言語として推奨されるようになりました。Javaは長年Android開発の基盤として使われてきた伝統的な言語で、既存の多くのアプリやフレームワークがJavaで開発されています。
Kotlinを使用して、ユーザーフレンドリーなソーシャルメディアアプリや生産性ツールを開発するのが一般的です。Javaは、既存のアプリのアップデートや大規模プロジェクトで利用されています。
Android開発を始めるには、KotlinやJavaの基本から学ぶことが良いでしょう。オンライン教材やコースを通じて、Android Studio(Android開発のための統合開発環境)の使用方法やAndroidのフレームワークに慣れることが重要です。
初心者でも、小規模なプロジェクトから始めて徐々にスキルアップすることが可能です。また、Google Playストアにアプリを公開する方法を学ぶことも大切です。
まとめ
この記事では、初心者がどのプログラミング言語を学ぶべきかという疑問に対してアドバイスをお届けしました。重要なのは、自分の目指すキャリアや関心のある分野に合わせて、適切な言語を選ぶことです。
- ウェブエンジニア:
- ソフトウェア開発:
- データサイエンスや機械学習
- モバイルアプリ開発
プログラミング学習は、一つの言語から始めて、徐々にスキルを広げていくイメージです。最初の一歩は小さくても、学習と実践を継続することで、あなたのスキルは着実に向上します。
この記事が、少しでもあなたのプログラミング学習の助けとなり、新しい世界へ踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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