こんにちは。いなおです。
入社間もない新人や、転職したばかりでまだ仕事に慣れていない段階のときって、どうしても自分の中で100点満点のものを完成させてから提出しようと考えちゃいます。
もちろん、100点満点のものを作ること自体は素晴らしいことです。だけど、100点満点に1週間かけるよりは、1〜2日で50点のものを出した方がいい。というお話です。
こんなことを言うと、
「50点でほんとに大丈夫なの?」
「100点満点じゃないと上司に怒らるのでは・・・」
なんて考える人がいるかもしれませんよね。
心配ご無用、これでOKなんです!!
むしろ、50点でアウトプットした方がいい事だらけなんです。
後ほど、その理由を解説していきますので、是非この考え方を取り入れてください。この考え方を持っているのと持っていないのとでは、あなたの今後の作業効率に天と地の差が生まれます。また、あなた自身の成長速度にも差が出てきます。
ちなみに、自分のプロジェクトに参加した開発メンバー(研修あがりの新人含む)には、必ずこの考え方を伝授しています。その甲斐あってか自分のプロジェクトの開発メンバーは、プロジェクトを通してグングンと成長し、残業ゼロ&休日出勤ゼロの状態が3年ほど続いています。
前置きが長くなりましたが、50点でとにかくアウトプットした方がいい理由を解説していきます。
理由1. 方向転換は早い方がいい
新人に限らず多くの人は
「もう少し質の高いものに仕上げてから提出しよう」
「中途半端な状態で提出したら、上司に怒られてしまう」
と考えていて、ある程度完成させるまで仕事を抱え込むクセがついています。
ハッキリ言ってこの考え方はすごく危険です。
なぜなら、つくったものが誤った方向に進んでいた場合、修正するのに大きな手戻り作業が発生していまうからです。
たとえば、仕事を抱え込んだ末、締切直前に提出したものが誤った方向に進んでいたら・・・。もう修正する時間も残っておらず最悪の結果になってしまいます。
方向転換は早ければ早いほどいいんです。
そのためにも、50点の段階で提出し、方向性があっているのかチェックしてもらいましょう。この段階では間違っていて全然OKなんです。むしろ間違っている前提くらいの気持ちでOKです。
「ざっとつくってみたんで、方向性があっているかだけでも見てもらっていいですか?」
これでOK。
上司が忙しそうだから・・・なんて遠慮する必要はまったくありません。上司にとっては、締切直前に間違ったものを提出されるより、早い段階で途中経過を見せてもらった方が軌道修正できて安心です。
お互いにとってメリットしかないですね。
理由2. あとでアップグレードすればよい
「今日の100点は明日の90点」
これは昔一緒に仕事したお客の部長さんが言っていた言葉で、僕の好きな言葉のひとつです。
「今は完璧と思っていても、時間が経てばアラが見えてくる。」ってことで、これは全くその通りだと思います。
どうせ時間が経てばアラが見えてくるんだから、始めから100点満点を目指すのではなく、あとでアップデートしていく前提で仕事を進めていきましょう。という考え方です。
この考え方のもと、50点でとにかくアウトプットして、上司に赤ペンを入れてもらって修正(アップグレード)する。これを繰り返して少しずつ100点に近づけていく。という仕事の進め方です。
先程の理由1. 方向転換は早い方がいい、との合わせ技で、早めに方向転換しつつ、内容もアップグレードする。という作業を短いサイクルで繰り返すことで、無駄なく効率的に作業を進めることができます。
これは個人的にはマジで最強の仕事術だと思っています。これを実践しているせいか、現在は上司の立場となることが多い僕は、レビューしたりペアプログラミングすることが仕事のメインになっていますし、これでいいと思っています(笑)
理由3. より多くの経験値がストックされて成長速度が加速する
僕が思うに、
「アウトプットの回数 = 経験値がストックされる回数」
「知識 < 経験」
だと思っています。
たとえば、プログラミングが上達したいのなら、「プログラミング術」という講義を2時間聴いてもあまり意味がなくって、自分が書いたプログラムを人に見てもらって、改善点を指摘してもらった方がよっぽど効果的です。
成長への近道って「実際にやってみること」なんです。そして、やったことを直してもらう。
この経験を可能な限り短いサイクルで回して、自分の中に多くの経験値をストックできるか、というところが成長の鍵になります。
まとめ
はい、まとめるとこんな感じです。
- 50点でいいからとにかくアウトプットせよ!
- 理由1. 方向転換は早い方がいい
- 理由2. あとでアップグレードすればよい
- 理由3. より多くの経験値がストックされて成長速度が加速する
あなたの長い人生をよりよくするために、是非この考え方を持って実践してみてください。
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